大宮アルディージャの本拠地 旧大宮公園サッカー場が「NACK5スタジアム大宮」として11月11日にリニューアルオープンしました。
朝から、あいにくの雨模様だった大宮ですが、さすがに市民待望のオープニングマッチという事と、残留争いの直接の相手でもある大分トリニータ戦という事もあって、試合開始前から超満員ですごい熱気につつまれていました。

もともと、東京オリンピックの時に建設された「日本最古のサッカー専用スタジアム」という事で有名だったのですが、何と言ってもピッチとスタンドとの距離感が最も近いスタジアムで、バックスタンドなんかはタッチラインまで最前列から5mというプレミアリーグのスタジアムなみの距離感です。
さらに今回新設されたゴール裏2階スタンドは、下から見上げても、また、上から観戦しても迫力満点で、「日本一サッカーが見やすいスタジアム」に更に魅力が加わった感じでした。大型ビジョンはアウェイ側に設置されています。

ダンマクや旗は、Jでも屈指の充実ぶりで、今回新たに「OMIYA★SPIRIT」の25mサイズのものを弊社で製作させていただきました。
バックスタンド側は広告看板スペースとなってしまって、結局、アウェイ側までほとんどオレンジ幕で統一されていました。

残留争いは最後まで予断を許しませんが、大宮は今年度当初から「正念場の一年」とサポーター達も認識していて、まさしく的中してしまった感があります。
結局、監督の途中交代や、外国人選手の退団もあり、やはりエースストライカー不在による得点力不足は深刻です。
さりとて、堅守のイメージがあった鉄壁の守備も、やや安定感を欠く一年でした。

大宮には代表経験者も多く、名前だけ見れば充分に上位で戦えるはずなのですが、一言で言えば中堅選手の多い「大人のサッカー」になってしまっていて、「やんちゃ」度が少ないのが気になります。
イエロー覚悟の激しいプレイ(もっと言えばレッドをもらっても・・)が少なく、そのあたりが最終的に勝てそうで勝てない・・というサッカーになってしまっているのではないか?と。
もっと強引なサッカーが見てみたいな・・・という感じです。
やんちゃの代表選手「桜井直人」は最近ほとんどサブにまわってしまっていて、出場機会が少なくなってしまいました。
この日の試合も迫力では大分が勝っていた印象でした(結果もその通り)

新スタジアムがお披露目されて、いくらなんでも降格する訳には行かない大宮。
ここから、選手達の野生が目覚めてくれれば・・・と願ってスタジアムを後にしました。

PS ちなみにスタジアム名の「NACK5」とは、さいたま市にあるFM放送局の名前です。