あなたのメッセージや伝えたい事柄は、文章や色を使って「幕」や「旗」として、あなたのかわりに選手やお客様に「目に見える言葉」として届きます。 幕や旗には様々な形態があり、生地やプリント方法も色々考えられます。

 ここでひとつ「うんちく」

 幕は本来、職人が手で染めて作るものです。いくらデジタルプリンター(いわゆるインクジェットというやつ)が普及して便利になったからって、あなたの分身とも言える、大事な応援幕やメッセージ幕を安易にデジタルプリントしてはいけません。プリンターは気持ちを込めてはくれません。これだけは、人間が気持ちを込めて手で染めなくてはならないのです。デジタルの場合は、プリントボタンにどんなに気合いを入れて押しても、たとえば猫が間違って押してしまっても、結果は同じものが出来上がります。

だって「なんちゃって」幕だから・・・

インクジェットのデジタルプリントでは製品に魔法をかけられないんです。表面をプリンターが通って印字するだけ。絵の原画と、カラーコピーくらいの違いと言えばわかっていただけますか?使い捨ての広告幕なら許されるかも知れませんが、どうしても伝えたい応援やメッセージの場合は、「なんちゃって」は許されません。

手で染めないとマズいんです

 弊社の経験上からも、スポーツ応援幕などは、手染め幕はほとんど勝率アップにつながっていますが、デジタルプリント幕は大した成果をあげていません。
ホントにホントですよ。ず~っと作っているから知ってるんです。両方作ってるからわかるんです。

それは「気」が入っているか?いないか?の違いです。
応援しているみなさんは、もちろん「気」が入っているのはわかっていますが、肝心の幕にも「人の気」がないとウソっぽいと思いませんか?
勝負の神様はそこを見逃してくれないんですね。簡単に済ませてはいけないという事だと思っています。

弊社製作の千葉ロッテのビッグフラッグは、あの感動的な優勝をもたらしました。 (もちろん手で染めました=確かに製作は大変でしたが・・)
昨年Jリーグで大躍進した川崎フロンターレのビッグフラッグも同様です。やや複雑な内容でしたが、これも全部手で染めました。
思わず優勝しちゃうか?と思うほどの勢いでした。
2008年3月4日、J1開幕戦で横浜Fマリノスは、実に4年半ぶりに浦和レッズをくだしました。やはり、この日、満を持して4枚のビッグフラッグを用意して望んだ結果でした。

染太郎製ビッグフラッグのミラクルは枚挙にいとまがありません

同じ様に見えれば良い訳ではありません。本物でないとならないのです。ニセモノはニセモノ、所詮コピーはコピーだという事です。ノズルから無機質に吹き付けるプリントではなく、染料を気持ちを込めて人が「すり込む」必要があるのです。

ただし、最近の商売用の広告幕は写真やらグラデーションやらが満載で、これはデジタルでなければ表現出来ない世界です。そのためにはデジタルプリンターが必要なのは事実です(弊社もそのために導入しています)くり返しになりますが、メッセージや応援などの気持ちを込めた幕はアナログを選択するべきです。

最近、弊社と同業他社も「手染め」をやめてしまって、デジタルに移行してしまう会社がほとんどですが、染太郎は日本で最後の一社になっても「手で染めます」
だって染太郎っていう屋号ですから。ウソなしで行きます。

(有)染太郎 代表取締役   影山 洋