2016年5月のある日。マルチクリエーター・KAGEYAMA率いるオーケーズのライブが久しぶりに行われた。

かつて埼玉県蕨市に「ゆ場中山道」というライブハウスがあった。とても居心地の良い所で、夜な夜なミュージシャンが集まってライブ演奏を行っていた。
1階が銭湯で2階がライブハウスというユニークな作りで、お風呂上りにライブを聴きに来るという人も多かった。
何故、こんなユニークな施設にしたのか、野島オーナーに聞いたことがあった。
その答えは、普段音楽から離れた所にいる人に本物の音楽を届けたいから、というものだった。CDやレコードは音楽の複製品であって、本物ではない。演奏する者と聞く者とで作り上げるパフォーマンス、これが本物の音楽なのだと。
音を楽しむ。だから音楽。それは、奏でる人の感情や思いと聞き手の想いが交錯してできる一期一会の出会いによって成立するものなのだと。
 残念ながら「ゆ場中山道」は姿を消してしまったが、その思いは受け継がれている。そのライブハウスの常連ミュージシャンが作ったバンドが「オーケーズ」なのだ。